なゆたトリドリ日記

一般企業からITスタートアップにジョインしたITリテラシーノーマルなわたしの独り言日記です。なゆたほどの夢を抱えて万年筋肉痛。

採用担当は会社とその仕事のファンであれ

前回のエントリで書きましたが、
良い人材を採用するために1番大切なのは、「その仕事やりたい!面白そう!」と私自身が思うことだと考えていました。

現場をまず知るところから

某通信会社に採用担当として入社した私は、入社してすぐに採用部署に連絡をして以下のことをお願いしました。

・部署の担当者に取材させてください
・できれば仕事に密着させてください
・現場面接に同席させてください(これまで現場だけで面接をして採用担当者は入ってなかったんです)


これまでその会社の人事担当は、メールで必要最低限のことを現場とやりとりするだけで、具体的な情報共有はなにもない状況でした。
現場も採用に対してそこまで重要視してなかったのでしょう。

私の申し出に対して、「何故そんなことをする必要があるのか」という反応を示す部署が殆どでした。
「ひとまず応募きたら連絡くれればそれでいいから」と全く人事を頼りにしてない返答もありました。

そうじゃない。
そんなんじゃ、良い人を採用できない。
せっかく採用するなら、現場の求める人材を採用したいし、優秀な人材を採り逃したくない。

それに、入社してくれた人に、「この会社に入ってい良かった」って思ってもらいたい。活躍してほしい。

そのためには、私たち人事担当者が、仕事内容や必要スペックをしっかり理解して、一次面接の段階で候補者に魅力づけする必要があるということを伝え、頼み込みました。

徐々に現場に入り込む

最初は、求人媒体の取材同行から始めて、なるべく部署にこまめに顔を出すようにしていたら、
私の本気度が伝わったのか、
「次の面接一緒に入る?」
「この人に会ってMihoはどう思ったのかが知りたいんだけど」
と声をかけてもらえるようになりました。

入社数日後に訪れたピンチ

もう1つ、ピンチが好機に変わった事件がありました。しかも私の入社数日後に…。

入社予定だった人から、入社日直前に「入社辞退」の連絡がはいったんです。
そのメールを見た採用担当者は、そのまま「わかりました」と返信し、
配属予定だった部署へ「◯◯さんから辞退の連絡きました」とメールしたのです。

ありえない!

採用担当の責任として、まずやるべきことがあるでしょう。
送信されたメールを見て、私はダッシュでその部署へ行きました。(ワンフロアなのに広いから遠い…) 

「初めまして、数日前に採用担当で入社しましたMihoです。今お送りしたメールの件できました」

そのメールを受け取った現場責任者は怒っていました。当然ですよね。

 「今、入社予定だった方からのメールを見て、入社日が迫っていたので急ぎ情報共有をしました。直前に辞退を出してしまい、申し訳ありません。状況を覆すことは難しいかもしれませんが、本人に直接連絡をとって報告します。それから、すぐに再募集します」
と頭をさげると、現場責任者も周りの人もみんなビックリしていました。

ダイレクトコミュニケーションをとってこなかった人事が、駆けつけてきたのでビックリしたようでした。

 

「わかった。君に任せるよ」

 ここからこの会社の採用担当の動きは、私に巻き込まれる形で大きく変わることになります。